顎が外れた!

間も無くリニューアルオープンして1年です。

おかげさまでたくさんの患者さんに受診していただき、ありがとうございます。今後も地域の皆様のお口周りの健康管理に貢献していきたいと思います。

 

さて、本日は院長が今までの診療で一番、患者さんに喜んでいただいた経験が、

実は顎関節の脱臼の整復です。

いわゆる「顎が外れた!」状態は凄く辛い状態です。

 

<症状>

口が開いたまま閉じられない(両側顎関節脱臼)

口は閉じられるけど、顎が左か右のどちらかにズレている

 

口が閉じられないと、喋れない、食べれない、ヨダレが垂れると非常に辛い状態です。

 

<原因>

大きく口を開けた

長い時間口を開けた

顎関節症の方

高齢者では関節周囲の骨のすり減り

 

癖になると習慣性顎関節脱臼といって、容易に顎が外れてしまう状態になってしまいます。

私が以前に勤務していた病院では、高齢者の方で毎日のように顎が外れてしまう患者さんがいらっしゃいました。外れやすい方は整復することも簡単なので、すぐ入るのですが、、、整復後に患者さんとお話してしていると自然に外れてしまうことも。。。外れるたびに受診するのも大変なのでご家族や施設の方などに整復方法を指導することもあります。

 

<治療方法>

徒手的整復(ヒポクラテス法)

 

単純なヒポクラテス法を採用しています。

①患者さんは椅子に座ってもらう(できればヘッドレスト付き)

②術者は患者さんの正面に立つ

③患者さんの両側の下顎大臼歯に親指を置き、人差し指は口の外から下顎のエラ(顎角)の所にかける

④顎をブラブラさせ患者さんに力を抜いてもらう

⑤親指に力入れて、奥歯を沈ませ、前歯は浮かせるように顎を回転させるイメージ

⑥下顎を押し込みながら患者さんに口を閉じてもらう

 

コツは④、⑥です。リラックスした状態から患者さんの口を閉じる筋肉の動きを使いながら、顎をはめる。一発で入ると皆さん喜んでいただけます!食べれない、喋れない、ヨダレ垂れ流し状態は辛いですからね。。。

 

元に戻した後も重要です。

整復後1週間くらいは関節周囲の靭帯が緩んでいますので、外れやすい状態です。

大きなあくびなどしないよう注意が必要です。

 

 

顎関節脱臼の整復はコツさえ掴めば簡単なのですが、経験がないと怖かったり、難しいのも事実です。

院長は大学病院や総合病院での当直歴(下積み歴?)も長いので、対応は可能だと思われます。

 

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